フィガロの結婚一幕

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■こちらでは、フィガロの結婚一幕のあらすじ・解説などを曲番ごとに順を追ってご紹介いたします。その曲番の動画も貼ってありますので、よかったらご参考にして見て下さい。

フィガロの結婚一幕
- フィガロの結婚一幕主な登場人物
- フィガロの結婚一幕の舞台
フィガロの結婚一幕場面解説
フィガロの結婚各幕解説

フィガロの結婚一幕主な登場人物

★フィガロ・・アルマヴィーヴァ伯爵に使える召使い、スザンナと結婚予定

★スザンナ・・伯爵夫人の侍女でフィガロの許嫁

★アルマヴィーヴァ伯爵・・スザンナに横恋慕している伯爵

★ケルビーノ・・伯爵の小姓。城内の女性すべてに胸をときめかせる美少年

★バジリオ・・伯爵家の音楽教師。スザンナに伯爵の誘いに応じるよう勧めている

★バルトロ・・セビリアの医者

★マルチェリーナ・・女中頭の老女でバルトロの元愛人、フィガロとの結婚を目論んでいる

フィガロの結婚一幕の舞台

アルマヴィーヴァ伯爵の城内。伯爵がフィガロとスザンナにプレゼントした召使い部屋。部屋の中央にひじ掛け椅子がある。

フィガロの結婚一幕場面解説

一番二重唱 Cinque..dieci..

アルマヴィーヴァ伯爵家に仕える召使いのフィガロ&スザンナの結婚式の日、早朝。舞台は、伯爵がこの新郎新婦のためにプレゼントした城内の召使い部屋のひとつ。部屋の中央にひじ掛け椅子がある。

フィガロは上機嫌で伯爵から頂いたベッドを置くため部屋の寸法を測っており、スザンナは鏡の前で結婚式で身に着ける手作りの帽子をかぶったりぬいだりと嬉しそうに眺めている。

一番二重唱 Cinque..dieci..▼

動画の出典元:https://www.youtube.com/watch?v=RoA3vRB0hec

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二番二重唱 Se a caso madama

フィガロとスザンナは、伯爵の部屋へも伯爵夫人の部屋へもすぐに飛んで行ける便利な召使い部屋をもらった。しかし、スザンナはそれが気に入らない様子である。

それは、下心を持ったご主人様もすぐに訪ねてくることができるから、だとフィガロに伝える。フィガロは、伯爵がスザンナに下心を抱いているのか！？と疑念に身を凍らせる。

二番前レチタティーヴォフィガロとスザンナの会話 ▼

動画の出典元:https://www.youtube.com/watch?v=WVMbGRRRDUc

二番二重唱 Se a caso madama▼

動画の出典元:https://www.youtube.com/watch?v=6_2dgFapJuk

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スザンナは、伯爵は初夜権を廃止したはずなのに自分と情事を楽しもうとしている、という事をフィガロに伝える。さらにスザンナは、伯爵がくれるという結婚持参金もフィガロの功績によるものではなく、伯爵がスザンナとお楽しみになるお礼なのだと言う。

二番後レチタティーヴォフィガロとスザンナの会話 ▼

動画の出典元:https://www.youtube.com/watch?v=yb6zPR_k164

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三番「もしも踊りを踊りたければ」

伯爵がスザンナに下心があるという事を知ったフィガロは、それを阻止すべく伯爵と戦う決心を、アリア「もしも踊りを踊りたければ」で歌う。

三番フィガロのレチタティーヴォとアリア「もしも踊りを踊りたければ」▼

動画の出典元:https://www.youtube.com/watch?v=dVFRJohVhBQ

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四番「復讐だ、さあ復讐だ」

フィガロに思いを寄せる女中頭の老女マルチェリーナは、いまだフィガロと結婚する事を諦めていない。フィガロの結婚式当日になって、マルチェリーナはかつて付き合いのあったセビリアの医者、バルトロにそのことを話す。

バルトロには、かつて※恋心を寄せていた女性を別の男に奪われるという過去があった。その別の男が奪うのを手助けしたのがフィガロで、恋心を寄せていた女性が現伯爵夫人、奪った別の男というのが現伯爵である。バルトロはフィガロへの復讐として、マルチェリーナをフィガロにくっつけてやろうと企む。

バルトロは、フィガロとスザンナの結婚を破談させ、マルチェリーナとフィガロを結婚させるために法典を調べ、裁判に勝つぞ！という意思をアリア「復讐だ、さあ復讐だ」で歌う。

※フィガロとバルトロとの間に起った出来事などは、フィガロの結婚の前作である「セビリアの理髪師」の中で描かれている。

四番前レチタティーヴォバルトロとマルチェリーナの会話 ▼

動画の出典元:https://www.youtube.com/watch?v=uLelRa5B-yg

四番バルトロのアリア「復讐だ、さあ復讐だ」▼

動画の出典元:https://www.youtube.com/watch?v=qzEUcfTI_pE

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五番喧嘩の二重唱

マルチェリーナとスザンナがばったり出会う。スザンナのことを苦々しく思っているマルチェリーナは、皮肉をこめて大仰にスザンナを褒める。そして、スザンナもマルチェリーナを慇懃無礼に褒めて応戦する。通称「喧嘩の二重唱」と呼ばれる、スザンナとマルチェリーナの二重唱。

五番喧嘩の二重唱レチタティーヴォ ▼

動画の出典元:https://www.youtube.com/watch?v=wImdwbB_PsI

五番通称「喧嘩の二重唱」▼

動画の出典元:https://www.youtube.com/watch?v=dUBA9M6t1y8

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六番「自分で自分が分からない」

マルチェリーナを追い払ったスザンナの元へ、小姓のケルビーノがやってくる。城内の女性すべてに胸をときめかせてしまう少年ケルビーノは、スザンナの従妹バルバリーナにちょっかいを出していたところを伯爵に見つかり、お暇を出されてしまったと嘆く。

伯爵夫人にも淡い想いを寄せるケルビーノは、スザンナが手に持っていた伯爵夫人のリボンを奪い、代わりに詩をあげるという。そして、ケルビーノは恋愛に燃える熱い胸の内をアリア「自分で自分が分からない」で歌う。

六番前レチタティーヴォ伯爵夫人のリボンを奪うケルビーノ ▼

動画の出典元:https://www.youtube.com/watch?v=y4wRGYvPuaY

六番ケルビーノのアリア「自分で自分が分からない」▼

動画の出典元:https://www.youtube.com/watch?v=ntvQGa5r6zw

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七番三重唱 Cosa sento!

スザンナの部屋に今度は伯爵がお忍びでやってくる。スザンナの部屋にいることを伯爵に見つかるわけにはいかないケルビーノは、とっさにひじ掛け椅子の後ろに隠れる。

伯爵はスザンナに、夕暮れの庭で会えないかと逢引きに誘う。そこへ今度は音楽教師のバジリオがやってくる声がした。スザンナの部屋にいることを見られたくない伯爵も、ケルビーノが隠れているひじ掛け椅子の後ろに隠れようとする。すると、ケルビーノは伯爵に見つからないようそっとひじ掛け椅子の上にあがり、スザンナはケルビーノに部屋着をかけて隠す。

伯爵とケルビーノが各々素早く隠れおえたとき、バジリオが部屋に入ってくる。バジリオは伯爵の魅力をスザンナに説き、伯爵の求愛に応じるよう勧める。そしてバジリオがスザンナに、伯爵夫人に色目を使うケルビーノを注意するよう言ったとき、椅子の後ろに隠れていた伯爵が怒って出てくる。

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小姓のケルビーノが伯爵夫人に色目を使っているという事を盗み聞いた伯爵は、憤慨して姿を現す。さらに伯爵は、椅子の上にケルビーノが隠れているのを見つけてしまう。この事態にバジリオは面白がり、スザンナは最悪だと青ざめる。

七番前レチタティーヴォ伯爵登場から ▼